PEARL OF AFRICA PROJECT

100% Uganda Organic Cotton

ウガンダ北部の歴史

「イギリスの植民地支配」
かつてイギリスの植民地であったウガンダは、まさにイギリスが行った奴隷貿易で、近隣諸国の中で一番被害が多かったと言われています。更に、ウガンダ国の中でも北部はさらに被害が多かった地域であります。その訳は、強靭な身体を持つアチョリ族が奴隷貿易の際に高く取引されたからだといいます。上記の写真は、まさにウガンダ北部、現在のグル市に存在する過去に奴隷貿易が行われていた実際の場所であります。ここではかつて、若いアチョリ族の男女が奴隷貿易のため売買されていました。抵抗したものは斧で首を落とされました。現在でも、その首切りの処刑が行われた際についた傷跡が生生しく石畳に刻まれています。イギリスの産業革命を支えた奴隷貿易と綿花栽培(プランテーション)の悲しい歴史は、アチョリ族の深層心理の中に刻み込まれています。

奴隷被害、南北の経済格差への嫉妬から生まれたゲリラ組織
ウガンダ北部は、イギリス植民地時代の奴隷制度や、南北の経済格差などによって度重なる精神的苦痛を強いられてきた歴史的背景があります。
1980年代から約20年続いた内戦によって、更に多くのアチョリ族がその犠牲となり、当時の政府に対する不満をもった一部のアチョリ族によって組織された反政府ゲリラ組織が誕生しました。そのゲリラ組織の名は「神の抵抗軍」。神の抵抗軍は、住民を標的として残虐行為を繰り返し、兵力の増強を図るため、子ども達に自分の母親父親を殺させたり、腕を切り落とさせたりと、精神的なショックを与えて支配するという手口で、子ども達を強制的に「子ども兵」として戦場に繰り出しました。少女に関しては、性的奴隷とし、数多くの少女たちが犠牲となった。更に、神の抵抗軍は政府軍への加担を防ぐため住民たちの耳、唇、鼻などを切断し、徹底的に住民に対し恐怖と絶望を与え続けました。神の抵抗軍の兵のほとんどは、子どもの拉致被害者であることから神の抵抗軍への攻撃は「犠牲者の虐殺」へと繋がるとされ、鎮圧に至るまで時間を多く浪費した。その間、現地住民たちは避難民キャンプでの生活を余儀なくされ、政府への不信、部族への不信、生きている世界への不信を募らせ信じるモノを絶たれた精神状態を心に潜めている。そして、内戦被害が出た当初から続く国際援助機関などからの支援により、アチョリ族は支援されることにクセ付いてしまった。支援慣れしてしまった者は、自ら前に出るという意識を失くしてしまいます。すべてやってくれる。待てば支援してくれるという潜在意識を自然に植え付けられた者は、支援されない者に比べ意識改革からのスタートとなってしまうため、スタート地点から出遅れる状態となってしまいます。そのため更なる時間を費やしてしまい、自立への道のりは遠く、意識改善への大きな一歩をアチョリ族の人々は心の底から願っているといった現状が続いています。

「西アチョリ協同連合組合長 Jackson Oyugi氏」 = 「アチョリの父」
ウガンダ北部の西アチョリ地域(Gulu,Nwoya,Amuru)において、オーガニックコットン栽培という現地で雇用を生み出す取り組みを通じて、平和構築を目指す農業連合組合が存在しています。ウガンダ北部特に西アチョリ地域における現地農家は30人組の小規模共同農業組合を組織しています。その小規模農業組合は、VSLA(Villag Lorn Saving Asossiation)という組合組織のシステムルールによって運営されています。そのシステムでは、女性が経理を担当するというところが特筆すべき点で、完全な男性社会であるウガンダにおいては珍しく思う一面を持っています。そして、その村々で組織される農業協同組合を束ねているのが西アチョリ協同組合連合です。そこで会長を務めるJackson Oyugi氏は、まさにウガンダ北部アチョリ族の未来を見据え、数々の場面で現地住民達を導いてきました。上記でも紹介したがウガンダ北部では、1980年代~2000年後半までの約20年間紛争が続いました。その中で神の抵抗軍によるゲリラ活動から子供たちを守ろうと、神の抵抗軍による子供の誘拐が頻発する夜に一つの場所へ地域の子供たちを集め、夜を越し、朝に家へと帰す活動を現地のリーダー的存在の発起人数名と始めました。その当時、夜に子供たちが目的の場所に集まる事を総称して、その子ども達は夜間通勤者(Night Commuter)と呼ばれていました。下記の写真は、2016年5月にウガンダ訪問団の一員として来日した時の写真です。彼は、残りの人生をアチョリのプライドの再構築を目指す「パール オブ アフリカ プロジェクト」にかけ、世界一のオーガニックコットン生産を現地農家と共に目指すという高い志をもって現職を努めている。奴隷貿易、綿花栽培(プランテーション)、内戦というアチョリ族の悲しい過去から、アチョリの父として、戦争を知る大人として、子ども達を平和な未来へと導きたいという願いが今の彼の熱意となっています。